禁煙パイポのマルマン社、「たばこ1箱1000円以上値上げ」で株価急騰 経緯や歴史まとめ

最終更新日:2017年4月13日
画像:株式会社マルマン

禁煙パイポのマルマン社、「たばこ1箱1000円以上値上げ」で株価急騰 経緯や歴史まとめ

2016年の株式市場で懐かしい会社が注目を浴びました。

ゴルフ用品を手がけるマルマン(証券コード:7834)の株価が10月26日、大幅に上昇しました。

マルマン株の26日終値は前日比30%高。

きっかけは時事通信社が25日の夕方に報道した以下の内容です。

自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の山東昭子元参院副議長は25日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れた。菅氏は増税の是非には言及しなかったが、「五輪もあり、いいタイミングだ」と応じ、受動喫煙防止のための法整備を急ぐ考えを示した。

たばこが大幅に増税されれば、金銭的に厳しくなった人たちが禁煙に走るかもしれない。

そんな連想ゲームが働いて「禁煙パイポ」を販売しているマルマンに買いが集まりました。

マルマンとはどんな会社だったのか。

ドラマや映画、経済事象などのあらすじを解説する「あらすじ大全」がマルマン株式会社と「禁煙パイポ」の歴史や経緯などをご紹介します。

マルマン株式会社と「禁煙パイポ」のあらすじ、経緯

マルマンは1971年に創立、最新テクノロジーをゴルフクラブに活かしすゴルフ用品会社として発展した。

健康ブームの高まりを受けて、当時の商品開発部次長の三好重恭が「禁煙グッズを売れば必ず売れる」と考えていた。

喫煙者はタバコの味だけでなく口元に何か加えるという行為が癖になっている。

そこに目をつけて、タバコ型で吸い口からフルーツの香りが味わえる「禁煙パイポ」を開発した。

小さな会社では普通のCMを流しても注目されない。

「禁煙パイポ」は1984年に発売され大胆なCMを作成しました。

CMは3人の男性が視聴者に話しかける3段オチで構成されています。

男性A「私はこの禁煙パイポでたばこをやめました」
男性B「私もこのパイポでたばこをやめました」
男性C「私はコレで(小指を立てる)、会社を辞めました」

現在であれば非難が巻き起こりそうなCMを流して、禁煙パイポは一気にブームになりました。

昭和時代では男性サラリーマンが小指を立てるのは愛人を意味していたのです。

しかし、「私はこれで、会社を辞めました」は発売した1984年の流行語大賞を受賞するほどの勢いとなりました。

何はともあれ、禁煙パイポは一時のブームで終わらず、2016年現在も販売されている定番商品となっています。




2010年代に入ってたばこ業界は大きく変わっています。

従来の紙巻きタバコから、液体のリキッドを水蒸気にして吸引する「電子たばこ」が流行しています。

フィリップ・モリス社のIQOS(アイコス)、JTのPloom(プルーム) などが急激に売り上げを伸ばしていますね。

なんと、マルマンは2015年4月に「禁煙パイポ」の電子版「電子パイポ」を販売しています。

たばこ税がどこまで引き上げられるのかはまだ、誰も確定したことはわかりません。

ただ、たばこ増税をきっかけに再び「禁煙パイポ」が注目を浴びるかもしれませんね。



禁煙パイポのマルマン社の概要

・マルマン株式会社
1971年に創立したゴルフ用品を取り扱う会社。
第二の事業として健康食品事業に力を入れて「禁煙パイポ」シリーズを販売している。
2016年時点での従業員は170人、代表取締役社長は出山泰弘。

禁煙パイポで有名なマルマン社の株価急騰、たばこ増税での影響、禁煙パイポの経緯や歴史まとめ

以上、世の中のあらすじ・歴史・変遷をまとめる「あらすじ大全」による禁煙パイポで有名なマルマン社の株価急騰、たばこ増税での影響、禁煙パイポの経緯や歴史まとめまとめでした。