最終更新日:2017年8月11日
画像:ジャンプSQ
漫画「-るろうに剣心・異聞‐ 明日郎 前科アリ」2017年9月から北海道編がスタート
漫画「るろうに剣心(るろ剣)」の新たな物語が2016年の年末にやってきました。
集英社の月刊誌「ジャンプSQ.(ジャンプスクエア)」の創刊9周年を迎え、「-るろうに剣心・異聞‐ 明日郎 前科アリ」が前後編で2016年11月と12月の発売号に掲載されました。
2017年9月4日発売の「ジャンプスクエア」10月号から「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-」の連載がスタートします。
いつもの剣心ファミリーに、新キャラの明日郎(あしたろう)が加わっての物語にファンの注目が高まる。
新章突入の序章となったのが特別編「-るろうに剣心・異聞‐ 明日郎 前科アリ」です。
目次・-るろうに剣心・異聞‐ 明日郎 前科アリ
・前編のあらすじ
・後編のあらすじ
・3人のキャラクター
・うんちく情報
・概要
・ネタバレ
前編のあらすじ、明日郎と阿爛と旭が出会う
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客の緋村剣心。
剣心は明治維新後に不殺(ころさず)の誓いを立て、神谷活心流の神谷薫たちと日々を生きていた。
そんな時代、東京の小菅集治監で2人の男が刑期を終えて出て来る。
身寄りのない二人の名前は明日郎(あしたろう)と井上阿爛(いのうえ・あらん)。
明日郎は空腹のあまり倒れてしまい、阿爛も行くあてがなく困っていた。
そんな二人の前に現れたのが謎の少女の旭(あさひ)だ。
旭は明日郎に対し「新潟県の生まれで16歳、山奥の廃屋に住み着いた孤児で盗みで生きてきた悪太郎(あしたろう)だ」と話しかける。
旭は明日郎が持つ「御宝」を強奪しようとしており、「搦め手」を密かに画策していた。
明日郎と阿爛は人気の料理屋「赤べこ」の裏口で残飯を漁ろうとするも店員に声をかけられて逃げ出す。
明日郎と阿爛がやってきた寂れた場所で待ち構えていたのが旭。
旭と明日郎はかつて日本征服を目論んだ巨大な「賊」の下で生きていた。
弱肉強食を信念とした指導者が率いていた「賊」は明治政府転覆を目指すも凄腕の剣客にその野望を阻まれた。
首魁の死亡から5年が経過して「賊」の規模は縮小、明治政府はその「賊」を歴史から消そうと首魁の前を出すことさえ禁句とされている。
旭は明日郎が「賊」から御宝を盗んだと話すも明日太郎は覚えがない。
旭と同じ賊の一味が明日郎を殺そうとするが、明日郎は返り討ちにする。
明日郎は御宝が金銀財宝ではなく一つの刀ではないかと気づく。
明日郎がアジトから持ち出したのは「言禁の首魁」が残した愛刀「無限刃」。
明日郎と阿爛、旭の出会いが、また新たな明治剣客浪漫譚を生み出す。
後編のあらすじ、志々雄一派の残党 剣心が登場
言禁の首魁と呼ばれている者の正体こそ日本転覆を狙っていた志々雄真実だった。
明日郎はかつて、志々雄真実が湯に入っている時に盗み食いを働いて捕まり、一味の下っ端として過ごしていた。
そんな明日郎は志々雄真実の持っていた「無限刃」を売りさばいて飯にありつこうとする。
明日郎と阿爛は商品の輸出入を扱う塚山商会に訪れるも、若旦那の由太郎には「無限刃」は扱えないと言われる。
賊はそんな二人が持つ「無限刃」を付け狙い明日郎たちは追いつめられる。
戦いの最中で阿爛が金髪だと判明し外国人との混血で行き所がないとわかる。
明日郎が危機に陥り「無限刃」の力を発動させようとした時、由太郎が連れてきた伝説の剣客の緋村剣心が現れる。
剣心は龍翔閃で賊を一蹴して二人を助ける。
明日郎と阿爛は神谷道場でご飯にありつき、そのまま神谷道場の一員となる。
剣心と薫の夫婦、二人の子の剣路と明神弥彦。
さらには明日郎と阿爛が加わった神谷道場。
そして次の舞台は北海道へと移る。
主要キャラクター
・明日郎(あしたろう)
目つきの鋭い青年で食い意地だけで生きてきた。
幼い頃から盗みで生きてきたため、悪太郎(あしたろう)」と呼ばれる。
・井上 阿爛(いのうえ・あらん)
東京の小菅集治監で明日郎と出会う。
密航未遂で収監されていた。
・旭(あさひ)
明日郎が自分と同じ「賊」出身だと調べる。
明日郎が賊の御宝を持っていると推測、狙っている。
うんちくポイント
・本作が掲載される「ジャンプSQ.」は11月4日発売の12月号で創刊9周年を迎える
・和月伸宏の新作は「エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-」が完結したジャンプスクエアの2015年5月号以来となる
・本作のストーリー協力の黒碕薫は武装錬金の小説なども手掛けている
掲載日など概要
前編の掲載日:2016年11月4日
後編の掲載日:2016年12月2日
作者:和月伸宏(漫画「るろうに剣心」など)
ストーリー協力:黒碕薫
掲載誌:ジャンプSQ.(集英社)
ネタバレ
・明日郎と旭が属していた賊はどう見ても志々雄真実一派
・物語は志々雄真実が死んでから5年後の設定
・「赤べこ」の裏口で残飯を漁る明日郎を発見したのはどう見ても妙さん
・後編の最後に「明治16年初秋、浪漫譚再開、舞台は北海道へ」とるろ剣続編が発表、新章は2017年春の開始予定
・明治16年(西暦1883年)は北方開拓の官庁の開拓使の廃止(1982年)の翌年で、函館県・札幌県・根室県の3県が設置されるも開拓不審と言われていた時代